播種工Sowing

パークゴルフ場など広範囲にわたる緑化を低コストで行います。

高い効果と低コストを両立

芝生のある広場播種工(実播工)とは

播種工は、グラスシーダー(オーバーシーダー)を使用するので、しっかりと土中に種子を固定させる為、80~90%の発芽率を示す。

反対に吹付工は種子を上から吹き付けるだけなので、土壌との活着がしっくりといかず、発芽出来ないものや、発芽しても土中からの水分補給が出来ず、発芽後にすぐ枯死する率が高い。

従って、30~50%程度の成育率しかない。発芽率を高める為、吹付後の散水養生が必要である。

反対に播種工は、播種後の仕上転圧を含む為、種子の活着と共に毛管現象を高め、散水の必要性を低減化する事が出来ます。


土壌改良・施肥効果

吹付工は種子と共に、肥料土改剤を上から吹き付ける為、浸透性の高い資材以外は降雨によって流亡する率が高く、施用量にあった土改・肥培効果を期待出来ない。

反対に播種工は、土改剤、肥料を土中に混合攪拌する為、施用量に見合った改良効果を発揮します。

グラウンド造成


播種工と種子散布工の違いとは?

施工方法

施工の様子播種工
土壌改良剤・肥料等を芝床(10~15㎝)に、トラクターにて混耕、撹拌後、整地転圧して、グラスシーダにて土中に種子をうめ込む。平坦で大面積に効果的!
種子散布工
種子、土改剤、肥料、被覆材、粘着剤をタンクにて混練後、ポンプ、コンプレッサーにて散布吹き付けを行う。法面等、トラクター等施工の出来ない施工区に適合。

土壌改良、施肥効果

播種工
土壌改良材、肥料が芝床(10~15㎝)中に均一に混入され、土改効果が向上すると共に、肥料の流亡も少ない。又土質の物理、化学性に合わせた土改剤を選択する事が可能。
種子散布工
芝床の上部から吹付けるので、可溶性の浸透効果しか期待出来ない。又表面に片寄っているので、雨水による流亡が多く、植物に利用される前に枯渇する可能性がある。又選べる土改剤も限定され、目標の土改効果を期待出来ない場合がある。

環境負荷

環境に優しい播種工
比較的肥料・土改剤が流亡しにくい事、遅行性の肥料を選択する事により、周囲河川、下水等への富養化の負担は少ない。
種子散布工
肥料・土改剤が流亡しやすい事、又使用する粘着剤(酢酸ビニール系)被覆材の流失による、周辺河川への富養化と環境ホルモンの影響は、播種工に比べると大きい。

発芽・成育率

播種工
種子が、しっかりと土中に固定される為、発芽率は高い。又、旱魃等の被害も、土中からの毛管現象により比較的防除が出来、最終成育本数も高くなる。
発芽率  70~80%
成育率  50~70%
種子散布工
種子が表面に浮いている為、適度な散水がないと、発芽率は低い。又毛管現象の効果がない為、しっかりと土中に根を張る前に枯死する率が高い。
発芽率  50~60%
成育率  30~50%

経済性

播種工
土性に合わせた土壌改良が安いコストで達成出来る。又、成育期の散水養生、追肥も少なくて済む。
種子散布工
土壌改良、施工費が播種工より高くつく。又、成育期の散水養生、追肥の回数が播種工より多くなる。

施工性

播種工
広い平坦地では、トラクター施工が可能で施工性は大である。急傾斜地の施工は不可。
種子散布工
急傾斜地、法面、トラクター等作業機械の不施工区域で施工性を発揮できる。

総合評価

以上6項目の比較より、公園等広くて平坦な緑地造成においては、土改効果、発芽率、環境負荷、経済性に於いて、播種工の方が効果的であることがわかる。次に比較点を簡単に図表にまとめてみる。

図-1 各工法の比較
工法 土改・施肥効果 環境負荷 発芽・成育率 経済性 施工性
播種工
種子散布工

平坦な公園、パークゴルフ場緑化を基準とした。
※A=よい、B=比較的よい、C=やや悪い、D=悪い


播種種子の品種選定と配合比率・播種量の設定について

青空の写真芝生広場は利用する人々に安らぎと快適性を与える景観上の美しさと、人々が利用する事による損傷、踏圧に強く、回復力の早いことが求められます。さらに耐寒性、耐旱性、耐暑性、耐病性、耐虫性にも強い品種を選ぶ必要があります。

昨今は品種改良による、より品種特性の高い、良質な品種が多く輸入されています。より良質で、快適なターフを造成する為に適正品種の選 定を試みたいと思います。芝生広場で求められる多くの特性を1品種で満たすことは出来ません。従って危険分散の為、数種の草種・品種を混播する事が必要です。

越冬性、耐寒性が高く寒地型芝生としては、草丈の伸びが最も少ないケンタッキーブルーグラスの混播を中心に、さらに発芽初期成育の改善の為にペレニア ルライグラスを耐病性、強い踏圧、損傷に強いチューイングフェスクを混播することにより、美しく利用目的に添ったターフを造成することが出来ます。

芝生広場と外周緑地の配合を同一配合で設定する事にしました。今後の肥培管理の同一性による安易さと、両ゾーンの範囲を刈高によって自由に変更出来る利便性を考慮した為です。



植生工事の施行実例

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